強制性交等の共同正犯事件で減軽|控訴 弁護士サイト

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強制性交等の共同正犯事件で減軽

 男性2人が,飲み屋で出会った女性の家に行き,性交したという,強制性交等の共同正犯の事案です。第一審では,被害者の女性と示談が成立していたものの,被害感情は依然強く,宥恕文言をもらうに至っていなかったため,懲役4年の実刑判決を受けていました。
 実刑判決を受けた直後,当事務所に家族から相談があり,受任しました。

 受任してすぐに依頼者の下に接見に行き,迅速に再保釈請求をして認められ,依頼者は釈放されました。
 控訴審では,被害者の被害感情を少しでも和らげるため,改めて示談交渉を行いました。最終的には,被害者にこちらの誠意が伝わり,宥恕文言付きでの示談が成立し,依頼者の執行猶予付き判決を求める嘆願書を作成していただくこともできました。
 加えて,依頼者には,さらに反省の気持ちを深めてもらうため,性加害のクリニックへの通院や,性犯罪被害者の書いた本を読んでもらうなどしました。また,依頼者の妻,母親と対話を重ね,性犯罪被害にあったらどんな苦しみを負うか,日常生活がどのように壊されるか,などを具体的に考えてもらいました。これらの反省の深まりは,控訴審で被告人質問を実施して,実際に法廷で依頼者の口から語ってもらいました。
 また,家族にも,依頼者が控訴審にてさらに反省を深めている様子を内容とする陳述書を作成してもらいました。

 結果は,共犯事件の悪質性を乗り越えられず,執行猶予判決を獲得するまでには至らなかったものの,1年減軽し,懲役3年となりました。依頼者と家族からは,控訴審ではできることを全部やってやり切った気持ちで悔いはない,との言葉をいただきました。


「強制性交等」に関する解決実績